春の試飲会での話

春の試飲会での話

こんにちは、小売部の藤塚です。

鈴木酒販のある東京はすっかり春になりました(むしろ初夏みたいな日が続いていますね)。

春と言えば、酒屋の業界ではやけに業者向け試飲会が開催されるシーズンでもあります。花粉症の人(私も含む)も多いこの季節になぜ……と思うこともあるんですが、薬を飲んで、鼻をすすりながらなるべく多く参加します。今回はそんな春の試飲会の一つで訪れた岡永さんの話。

 

株式会社岡永さんは、『日本名門酒会』としても知られる、日本酒を中心とした地酒の問屋さんです。

我々のような小売の酒販店は酒蔵さんからお酒を仕入れてお客様に販売するわけですが、すべての商品を酒蔵さんから直接注文しているわけではなく、問屋さんを通して仕入をするケースもよくあります。岡永さんのような地酒問屋さんは日本全国の蔵元さんとつながりをもっていて、酒販店との橋渡しをしてくれる業者さんなわけです。商品のやり取りだけでなく、定期的に試飲会を開いて情報発信してくれるのが本当にありがたいです。

 

 

今回の試飲会は夏の生酒をテーマとした試飲会で、今後発売になる約100アイテムのお披露目&先行受注をしていました。ということで、この時に注文した商品のほとんどはまだ届いていません!

夏酒は入荷次第、店舗やオンラインストアで販売しますのでご期待ください。ちなみに夏酒以外にも、すでに販売中のこんなアイテムも試飲会に出品されていましたよ。

 

【天寿】 鳥海山 純米大吟釀【箱入】

 

 

【天寿】 鳥海山 純米大吟釀【箱入】/天寿の商品ページを見る

 

 

・花めくすず音

 

【すず音】花めくすず音/一ノ蔵の商品ページを見る

 

さて、100種類以上のお酒が無料で試飲できると聞くと一般の人はみなさん「羨ましい!」と思われるかもしれません。

しかしながら、酔っぱらうと当然正常にお酒の味がジャッジできなくなってきます。その為、味だけ確認したら紙コップにすぐ吐き出してしまうので、実はそんなに飲みません。

 

そして、岡永さんの試飲会の時に吐器として渡されるその紙コップにはなにやら白い粉が入っています。

 

この粉は「高吸水性樹脂CP-1」という物質なんですが、これが凄い。ほんの大匙一杯程度の粉なのですが、吐き出したお酒をガンガン吸い込んで、紙コップ1杯分くらいの液体をぶよぶよのゼリー状に変えてくれるんです。

 

 

 

この「CP-1」が入った紙コップは倒しても液体がこぼれて飛び散ることが無く、試飲が終わったらそのまま燃えるゴミで処分できるそうです。これは本当に便利! 

試飲会にありがちな会場を汚してしまうような事故も防げて、快適に試飲に集中できる細やかな心配りだと感じました。

 

こういった細かいけれども、痒い所に手が届く様な心配りを見習っていきたいと思います。

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