焼酎のGI【地理的表示】とは?

焼酎のGI【地理的表示】とは?

313日に、国税庁より「東京島酒」が新しい地理的表示(GI)として指定されました! 

焼酎のGI指定は「壱岐焼酎」「球磨焼酎」「薩摩焼酎」「琉球泡盛」に続く誕生というわけですが、なんと18年ぶり。

当店も現在八丈島の「情け嶋」を取り扱っていますが、うちもせっかく東京の酒販店なので、これを機にもう何種類か仕入れておきたいです・・

 

・東京島酒【情け嶋】25° 八丈焼酎 700ml

【情け嶋】25° 八丈焼酎/八丈興発の商品ページを見る

 

さて、そもそもGIとは何なのか? ということですがこれはGeographical Indications(地理的表示)の略で、「特定の地域で生産された製品の品質、評判、その他の特性がその地域の地理的起源に由来する」ということを示すための制度です。

 

今回指定された「GI東京島酒」に認定された焼酎は、東京の諸島で造られる酒の特徴を持ってて、その特徴はその島々の環境・風土・伝統などに基づいている、ということですね。

 

こうしたGIの指定を受けている商品は、原料や製法、品質が厳格に定められ、その地域に根付いた伝統を未来に引き継いでくれる存在だと言えるでしょう。

 

また、GIの指定を受けていない商品は決してそのGIを名乗ることができないという点も重要です。

そもそもこの仕組みはフランスワインのAOC法をもとにしているのですが、例えばGIによって、フランスワインの地理的表示である「シャンパーニュ」や「ボルドー」「ブルゴーニュ」「シャブリ」などの名前は、他の国や地域のワインが勝手に名乗れないようになっています。

 

※日本ではたまにスペインのスパークリングワインや果実のフレーヴァーのついたスパークリングワインを「シャンパン」と言って出したりしていることがありますが、あれはGIの観点からはアウトなんですね。フランスから訴えられたら負けます。

 

普段たくさんお酒を取り扱っていると個別の銘柄のことばかりを意識してしまい、GIと聞いても「まぁそういうのもあるよな」と流してしまいがちなのですが、伝統を尊重することがお酒の多様性を守ることや、価値を高めていくことにつながります。

 

 

というわけで今回はGI指定された焼酎をご紹介します。

 

・薩摩焼酎 【不二才】薩摩芋焼酎 25度 720ml

 

【不二才】(ぶにせ)薩摩芋焼酎 25度 /佐多宗二商店の商品ページを見る

 

・壱岐焼酎【壱岐】25° むぎ焼酎 900ml

 

【壱岐】25° 壱岐焼酎 900ml/玄海酒造の商品ページを見る

 

・球磨焼酎【市房】25°   720ml

【市房】25° 球磨焼酎 720ml/高橋酒造の商品ページを見る

 

・琉球焼酎【まるた】泡盛 30度 3年古酒100% 720ml

 

【まるた】泡盛 30度 3年古酒100% 720ml/やんばる酒造の商品ページを見る

GI指定されたお酒こそが美味しいお酒だ! というわけではないのですが、GIの指定は製法から風味まで厳しい規定があるので、お酒選びに困ったらとりあえずGI指定されているものを選ぶというのもアリではないかと思います。

 

今までと違う視点でお酒選びをしてみるのも、新しい発見があることと思います。

 

おわり

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