みなさん、ちょうど今『バーテンダー 神のグラス』というアニメが放送・配信されているのをご存じですか?
20年くらい前に連載されていたマンガが原作で、私も大好きな作品だったので「なんで今!?」とビックリしましたが、時代を超えてのアニメ化なので、結構色々なところがアレンジされていて、原作を知っていても見ていて新鮮に感じます。(そもそも結構忘れてる)
ちなみに原作マンガでは主人公・佐々倉の先輩バーテンダーである北方が好きでしたね。この原稿を描いている今はまだアニメには登場していないので詳しくは書けませんが、カッコいいキメ台詞があるんですよ~。あれはついマネしたくなる……(大人の中二病)。
というわけで今回は『バーテンダー』と絡めたコラムにしようかと思っているのですが、うかつなことを書くと思わぬネタバレに繋がりかねないので、バーテンダーを見ながら飲むのに一番オススメしたいお酒、ジンを紹介しましょう。
なぜアニメ『バーテンダー』を見ながら飲むお酒としてジンが一番オススメなのかと言うと、なんとなくジンで作るカクテルが原作ではよく出てきた気がするからです。なんとなく……。
ジンは最近ブームになっているのでよく知っている方もいらっしゃると思いますが、ざっくり言うとジュニパーベリーという香草の香りのついたスピリッツです。
日本の酒税法においてジンは、ウォッカやテキーラとまとめてざっくりと「スピリッツ」という分類の中に含まれることが一般的ですが、EUの規定では製法によってGin、Distilled Gin、London Dry Ginの3つに分類されています。
そしてカクテルレシピで「ジン」が出てきたら、基本的には3つめのロンドン・ドライ・ジンを選んで下さい。
そしてロンドンドライジンといえば、四天王というべき
【ビーフィーター 】
【ゴードン】
【タンカレー】
【ボンベイサファイア】
これらの銘柄が真っ先に思い浮かびます。
あまりに有名な4銘柄なので、その歴史や特徴などは調べればいくらでもネットで情報が見つかりますので、ここではそういう事は書きません。その代わりに筆者(小売部店長)の極めて主観的な意見だけを述べさせていただきます。
まず、この4つは一般的な販売価格からビーフィーター&ゴードン、そしてタンカレー&ボンベイサファイヤの2グループに分かれると言えるでしょう。
タンカレーとボンベイはビーフィーター&ゴードンよりもちょっと高いんですよ。なので、これから家でカクテルをやりたいからとりあえず何かジンが欲しい、ということでしたら、ビーフィーターかゴードンを選べばいいと思いますよ。
個人的にはビーフィーターがスッキリしていて好みです。ロンドンドライジンらしい衛兵さんのラベルもかっこいいですよね。
一方ちょっと高い方のタンカレーとボンベイですが、この二つは値段だけあって、ビーフィーターやゴードンと比べて香りがワンランクアップする印象です。
個人的にはタンカレーのほのかに甘くて爽快な香りのバランスが抜群で大好きです。
ただ、ボンベイサファイアのなんともいえない高級感もたまらないものがあります。
また、私が好きな『茄子』(著:黒田硫黄)というマンガにボンベイが出てくる印象的なシーンがあるので、是非そのあたりも押さえておきたい点です。
以上を踏まえて結論。筆者の好きな4大ジンをあえてランク付けすると、1位タンカレー、2位ビーフィーター、3位ボンベイサファイヤ、4位ゴードン、ということになりました。
しかし非常に僅差、競馬で言ったら写真判定のハナ差で決着というレベルですので、皆さんは気になったジンを選んでいただいたらよろしいのではないでしょうか。どれを選んでもハズレはありませんよ。